山田課長は、大内君に期待しています。「自分は何ができるか」また「何をしたいか」を明確にした上で、チームの一員となる事が必要だといいます。今日は映画「mission impossible」がテーマです。

AMRI研究員の経済解説

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大内君
今朝も映画の話からですか?
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山田課長
アクション映画だよ、君は好きかな? 007が面白いけど、アクション映画にはスピード感があっていい、気分が晴れないときや 辛いことなどがあったときは、気分が晴れるものだよ。
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大内君
映画を観て出てきたときには、みんな007になったような顔になりますね。
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山田課長
今回は、トム・クルーズの「mission impossible」だ。主役のイーサン・ホークをトム・クルーズが演じている。スパイ映画の魅力である潜入捜査やサスペンスがいいね。主役のイーサン・ホークが、次から次へと降りかかってくる「遂行不可能な任務」を、体を張ってやり遂げようとするのが、この映画の骨子だ、しかし、「mission impossible」とは素晴らしいタイトルだ。「mission impossible」、2つの言葉を直訳すると、ミッションとは任務や使命のことを指し、インポッシブルとは不可能や信じられないということを指している。実行不可能な任務、命がけの任務だといえるね。どんなに危険で困難が伴う任務であっても、全力で取り組む。その「使命感」 が彼を支えていて、それこそが彼の「ミッション」なのかもしれないよ。
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大内君
なるほど、「mission impossible」、実行不可能な任務、命がけの任務ですか。
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山田課長
ところで、大内君の「mission impossibleは何ですか?」と聞かれたら、すぐに答えられるかな。まあ、ビジネスの世界では、そんな命がけの「mission」はないけど、しかしビジネス戦争は、「mission impossible」を達成することが出世に繋がるものだ。
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大内君
確かに、営業の目標数字は「mission impossible」、かもしれませんね。
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山田課長
うん、その通りだ。しかし理不尽な目標数字に挑戦することが、その人を大きく育つことにもなるからね。達成可能な数字では目標とはならない。ところで、今日の話は、大内君個人への「mission impossible 1億円達成」だ。結婚して子供ができれば、働き蜂のような生活になってしまう。やっと子育てから解放されたときには50歳代となり、やがては夫婦二人の生活に戻ることになる。そんな人生に頼れるのは給与と退職金と年金だけだ。そこで50歳までに「1億円を達成」、そんな「mission impossible」があってもいいのさ。お金がすべてとは言わないけど、夢を実現するにはお金がないとね。
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大内君
しかし、それはホントに「mission impossible」です。何かヒントはありますか?
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山田課長
それには「経済」を勉強することだ、給与をコツコツためても達成は不可能だ。また土地やマンションに投資しても人口が減少している日本では難しい。ドルやユーロに投資しても達成は不可能だ。「mission」達成には、将来性のあるベンチャー企業を見つけ出して投資することだ。「venture」とは「冒険的なビジネス」、これまでにない独自の新しいビジネスの開拓しようとしている企業のことだ。その昔「ユニクロ」や「ニトリ」の成長力に投資していたら達成できた。アメリカでは、アップルを見出していたら夢が実現できた。いま日本では「バイオ」が注目されている バイオとは.英語で「biotechnology」だ。ノーベル医学・生理学賞が京都大学の山中伸弥教授に贈られたこともあって、政府も育成に乗り出している。その中から「mission impossible 1億円達成」があるかもしれない。最近の注目企業では、「ペプチドリーム」や「そーせいグループ」、「カルナバイオサイエンス」、「タカラバイオ」、「J-TEC」、「ナノキャリア」がある。このなかから、既存の製薬企業を超える大きな成長ストーリーが描ける企業の誕生があるかもしれない。これから世界で大きく飛躍する企業を見つけることで「mission impossible」も夢ではない。