ある大手自動車メーカーの営業企画部課長は、いまでは珍しい名前の「山田平太郎」です、彼は部下からの信頼が厚い人物です、「何事にも失敗を恐れず考えて挑戦しろ、失敗は人を成長させる、」が口癖です。その部下の、「大内君」は、とても謙虚で爽やかな若者です、ただいま、グローバル時代に相応しいエリート教育中です。

AMRI研究員の経済解説

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大内君
確か、課長は信州の生まれでしたね。
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山田課長
そうだよ、信州は北信にある「信州中野」という田舎だよ。「りんご」と「ブドウ」の田園地帯で、誰もが知っている唱歌「兎追いし彼かの山」の「ふるさと」を作詞した、「高野辰之」が生まれたところだ。近くを千曲川が横たわっていて、そこで「朧月夜」、「春の小川」など、「日本の原風景」のような「唱歌」が生まれた、私たち日本人には、懐かしい風景のような歌だよ。
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大内君
信州と言えば、いま大河ドラマ「真田丸」が人気ですね。
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山田課長
関ヶ原で真田家が東西に分かれて戦った戦いは、真田血族を残すための決断だったとされているね、凄まじい戦国時代だった、「上田城」は真田幸村の父・昌幸が築城したものだけど、徳川の大軍を退けたことから「不落城」としては受験生に人気だそうだよ。少し離れたところに、「真田松代城」があるので、一度、回ってみたら。
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大内君
軽井沢から、「上田」、「松代」と戦国ロマンを訪ねるのもいいですね。
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山田課長
先日のテレビでは、武田勝頼が、織田方の追撃で自害し滅亡するシーンがあった。勝頼は、領土を拡大し続ける「強者の戦略」にこだわり続けすぎたからというよ。いまは経済という戦国時代で戦っている我々が生き延びるには、過去を捨て、変革を選ぶ強いリーダーシップが必要だ。「大内君」も武将となって戦いを頼むよ。
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大内君
いまも戦国時代なのですか。
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山田課長
そうだ、中国や韓国との戦いで敗れた、「シャープ」や「東芝」など電子産業を見ればわかるだろう。鉄鋼や造船、自動車もうかうかできない。
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大内君
どこが主戦場なのですか。
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山田課長
やはり主戦場はアメリカだ、ノーベル賞でも特許でも、世界最高の頭脳が集まっているアメリカで勝たなければ世界戦争に勝てない。まずは、アメリカで評価されることが大事だ。いまの日本は、アメリカにもっとも買ってもらっている。2014年での輸出相手国で見ると、アメリカが18.7%、中国が18.3%、韓国が7.5%、台湾が5.8%となっていた。なんといっても、自動車を買ってくれるお得意さんは、やはりアメリカだし、現地生産でも稼ぎまくっている。
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大内君
そのためにも、課長は、毎朝、テレビ東京の「NEWS・モーニング・サテライト」を見ているのですね。
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山田課長
その通り、毎朝5時45分 – 6時40分放映されているけど、発表された経済指標や企業決算、証券市場そして経済ニュースをNYから生放送で伝えている。日経新聞記事の解説もあるので、とても参考になっている。因みに、いまのNY市場は冬時間タイムだから、証券取引は、AM10:30~PM5:00(日本時間23:30~AM6:00)だよ。朝の6時の指数を見て、出社しているのだ。後の経済番組では、「未来世紀ジパング」、「ガイアの夜明け」、「カンブリア宮殿」なども、面白い。是非とも見て欲しい。