ある大手自動車メーカーの営業企画部課長「山田平太郎」は、部下の相談に気軽に乗ってくれる信頼が厚い人物です、「何事にも失敗を恐れず考えて挑戦しろ、新しいこと、難しいことに挑戦すれば失敗の数も増えるけど、人は成長する、」が口癖です。その部下の、「大内君」は、とても謙虚で爽やかな若者です、「大内君」に、グローバル時代に相応しいエリート教育の特訓中です。

AMRI研究員の経済解説

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大内君
世界中が金融市場の混乱で騒いでいますが、日本では社会面で「SMAP」の解散騒動がニュースとなっていました。
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山田課長
「SMAP」って、「Sports Music Assemble People」の略で、「スポーツと音楽のために集められた人たち」という意味だそうだね。知らなかった、となると我が部も、「SMAP」だね、「Music」を「motorcar」にすれば、「Sports motorcar Assemble People」だ。
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大内君
なんとか解散はしないようです。木村君は「前をみて進んで行きたいと思います」、と前向きな発言でした。
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山田課長
何事にも前向きなことはいいよね。アメリカの、黒人公民権運動の指導者だった「キング牧師」は、いいスピーチを残していたよ。「I Have a Dream」、「私には夢がある」、そして「Now is the time」、「今がその時」と言っていた。大内君も、「I Have a Dream」、そして「Now is the time for action」、記憶しておきたいね。
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大内君
分かりました。ところで「景気」とはなんでしょうか? 日常的に使っていますが、なんとなく漠然していてわかりません。他にも、「元気」、「病気」、「意気」、「活気」なんて「気」が使われています。
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山田課長
そうだね、「天気」とか「雰囲気」や「無邪気」、「意気」とかもあるね。「気」は古来中国の哲学から来たものだと言われているよ。日本人は、「気がする」、「気になる」、「気分がいい」など、「気」という言葉が好きなようだけど「気の哲学」は難しい。私には、よく分からないけど、「景気」とは経済活動のエネルギーの度合いだと思っている。「気」がつく言葉は目には見えないけど、そのエネルギーの度合いは、感じることはできるよね。例えば。「景気ウォッチャー調査」というものがあるよ、もっとも景気に敏感な、タクシー運転手や飲み屋の人たちから、聞き取っているものだ、街角景気とも呼んでいるけど、これが実態を表しているといえる。主婦はとても物価に敏感だけど、大内君も、スーパーで買い物をすれば、何か感じると思うよ。
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大内君
そうですか。
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山田課長
「病気」も、科学的に解明されてきたし、「天気」も、人工衛星によって、予想が当たる確率が格段に高まった。「景気」についても、何とか数字で表そうと研究されてきた。そして、悪ければ、景気対策もされるようになった。
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大内君
例えば、どんな統計がありますか?
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山田課長
前にも解説したと思うけど、GDP、機械受注、消費動向、雇用統計、物価上昇率、貿易統計など数が多い。いずれも勘や感覚ではなく、数値で客観的に経済状況を把握しようとしたものだ。また、「センチメント(sentiment)」を探ったものでは、さきほどの「街角景気」の他には、「PMI」、「Purchasing Managers’ Index)」が注目されている。「購買担当者景気指数」とも呼ばれているけど、製造業の購買担当者に生産意欲などをアンケートして指数化したものだ。PMIが50を超えると景気拡大を示し、50未満だと景気後退を示すと言われている。最近、注目度が高いので覚えておいたらいいね。