オリンピックが近くと、ゆずの「栄光の架橋」が流れます。この歌は、「アテネオリンピック」の公式テーマソングでした。その歌詞には「いくつもの日々を越えて辿りついた今がある だからもう迷わずに進めばいい 栄光の架け橋へと…」、厳しさを乗り越えれば栄光が待っていることを教えてくれます。

AMRI研究員の経済解説

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大内君
「栄光の架橋」、私の好きな歌です、自信と勇気をもらいました。
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山田課長
なにかスケールの大きさを感じさせ曲だね。彷徨える現代人にとっては、「やる気」を起こさせるいい歌だ。いつの時代でも「ハングリー精神」を持って、「栄光」を掴む努力は大事だと思うよ。伊集院静氏も言っていた「苦しい時間が君を成長させる、誰しも辛い時間と遭遇しているのが人生。今、その苦しい時間が必ず君を成長させる」というよ。
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大内君
今朝の経済講座はなんでしょうか?
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山田課長
6月23日の、英国のEU離脱騒動の恐怖から約1カ月が経った。直後には世界市場が大混乱に陥るなど苦しい時間を過ごしたものだ、しかし、NYダウが史上最高値を更新するなど、そのインパクトは早くも消化されたようにも見える。それにしても、英国のEU離脱決定を受けて、株価は暴落し、ドル円は99円台へと「リスク回避」が起きたよね。大内君の「リスク回避」という言葉のイメージは「よし、逃げろ、」だと思う。これまで、今回のような世界同時株安や、テロ、戦争、政情不安、大きな自然災害、金融危機などは、忘れたころにやってきていた。そんなときに、一旦投資していた資金を、安全なところに移動することを「リスク回避」と呼んでいるよ。英語では、「Risk Off」、「リスクオフ」というよ。逆に、世界中が「よし、景気はいいし、積極的に投資しよう」という時が「Risk On」、「リスクオン」だよ、または、「Risk take」、「リスクテイク」とも呼んでいるね。だれもが損をすることは嫌なので、一目散に逃げるので「リスク回避」のスピードは速いのだよ、いまの時代は、金融商品を使って売りからでも参加できるので、よりスピードに拍車がかかるようだ。
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大内君
「リスク回避」での、基本的な行動パターンを教えてください。
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山田課長
みんなが安全な所に皆逃げたいわけだから、みんなが、安全・安心な商品と思うところが逃避先となるのだ。それは歴史から学ぶのが一番だね。もとろん、一旦市場から退散し騒ぎが治まるまで手元に資金を置いておくことも選択視の一つだね。歴史から学ぶ、緊急避難の基本的パターンとしては、国債が買われ、金が買われ、ドルが買われ、そして円が買われていた。もちろん、国債では、米国債や日本国債が選択されていた。そして、円だけど、格付けは低いけど、日本は債権大国だからだと言われている。「逃げろ!」、反射的に円が買われているのだ。また、ピラミットの時代から愛されていた金はいまも輝いているのだ。かつての金本位制の名残からか、紙幣の価値が無くなった時に、金だけは価値があるだろうという安心感もあるようだ。ただ、金は持っていても利息は全くつかないので、リスクオンの時は人気は薄れるけど、いまは世界的なゼロ金利時代だから、金の人気は続いているよ。
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大内君
そういうことで、急激な円高になったんですね!!グローバルな時代、一夜で世界の市場が急変するので、経営者は目配りする要素が多いのですね。そんなお客様を担当している我々営業マンも最低限の経済知識が不可欠であることが良く分かって来ました。