023はいつまで営業マンを続けるのか?の迷いについて書きます。

アベノミクスで設備投資と消費にお金がまわり始めて企業業績が急上昇してます。
しかし企業は組織のフラット化を緩めて管理職を増やすことはしないと思います。
ポストは今後も限られている、、ということです。
では海外転勤を決断した方が良いのか?

日本企業の多くは現地化=現地人によるマネジメントを目指しています。それは市場や習慣・慣習を知っている現地の人材の方が良い結果を出すことが分かって来たからです。従って日本本社からの派遣人事枠も狭き門なのです。

そこで国内市場での営業マネジャーを目指すことについての筆者の意見です。
一番大事なことは、
営業管理職になったらどういう毎日になるのか?想像することだと思います。
組織の売上・利益目標を持つということはどういうことか?です。
数字責任だけではなく、部下が担当している顧客との諸問題の解決に全て責任を負うことになるのです。
加えて成果の上がらない部下の面倒をみなければなりません。
間違いなく自分の時間と家族との時間は減ります。
時に感情を抑える忍耐力も不可欠です。
ただ営業マンをその気にさせ組織での成果を上げることの達成感とやり甲斐はもの凄く大きいのです。
営業管理職(マネジャー)を目指すなら、営業管理職って何なのか?を正しく分かった上で、俺ならそうする!!というアイデアと気概が必要です。

私の時代は国内市場が成長していて管理職ポストが増え続けた時代です。
しかし30歳になってから営業の仕事を始めた後発ですから昇進を急ぐ気は全くありませんでした。事実営業から課長へ、課長から所長へ、、どれも遅いものでした。

自分の上司を見ていて、俺ならこうする!!というアイデアというか、気概が溢れてくるまで組織の上に行こうと考えないほうが良いというのが私の助言です。ウサギと亀の話と同じです。
年下や同年輩の人間が先にマネジャーに昇進しても決して慌てない。 
俺ならこうするのに、、、という施策と気概が出て来て成功確信が出てきてから昇進することを考えるか、他部門への転身、又は転職を考えたらどうでしょうか。

俺ならこうする!!ということはイコールマネジャーの価値(Value)なのです。
お客さんに連れていく価値がないと思われているマネジャーでは困るのです。

充分準備期間をおくことで結果的にそういう部分が備わっていないまま昇進した人を追い越す可能性があるのです。

営業を長く続けた人材の強み(財産)はお客さんと深い繋がりを持っているということです。
第一線の営業職から商品企画や、販売チャネル部門やマーケティングに転身したとしてもお客さんを知っている、、ということ程強いものはありません。営業マンは潰しが効くのです。
ただ出来る営業の中には論理性に欠ける人がいます。
数字で勝負する営業部門で通じても論理性が求められる本社組織においては、論理性が大事であることを営業やっている今のうちから認識して欲しいです。

一方転職した場合も自分で起業する場合も営業時代に築いた顧客人間関係がものを言います。
同業他社に転職する場合などは採用側からすると短期的利益の観点から応募者の顧客チャネルに価値を見出すのです。

本当に身を入れた営業マン経験は財産です。大した結果も出すことが出来なかった営業マン経験など価値はないのです。それはすぐに分かってしまうものです。

いつまで営業やっていればいいのか?と自問している人は、確かな実績と経験を積んだか?を自問した上で次のキャリアを考えて欲しいと思います。

ベンチャー企業を立ち上げる若者が増えています。
ベンチャー企業の資金調達情報をDB化している友人の話によると彼らの悩みの共通点は製品・サービスに力点が置かれているが販売先を持っていない、営業力のなさなのです。

レジェンド営業塾

身の詰まった営業経験ほど貴重なものはない強みであることを再認識しプライドを持ちましょう。ここで築いた人脈と経験ほど役に立つものはないのです。
どんな転身をするにしても有利な経験・キャリアであることを今更ながら感じます。
身が詰まった、、という意味はキチンと基礎からしかも3年や5年ではなくもっと時間を掛けて営業を経験して顧客は何を買ってくれるのか?をしっかり理解した人物を意味しております。
私の場合は提案営業を重視し営業を大事にする情報産業と機械メーカで勉強したことが影響して”営業職とか営業部門の地位は高くて当然”と考えております。両社は共通して営業マンのプライドも高い会社でした。
世の中にはそうでない企業も沢山あるようですが、ますますグローバル競争が高まります。そうなれば営業組織の地位が見直されるはずです。

腰掛け的ではなく少し長めの営業経験をすることをお勧めしたいのです。